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応急対策
設計を行う余裕の無い場合でも、SRFを行った方が良いことがあります。実際に地震に被災し、緊急に安全確保、機能維持等が必要な場合は、設計を行う時間的な余裕、人的な余裕が無い場合がほとんどでしょう。また、損傷した構造物に対しては、通常の診断や設計技術を用いることが困難になることが多いと思います。これ以外にも、例えば、数年後に建替えが決まっている場合には、正式な設計や工事をしても無駄になってしまうので出来ないが、それまで、何もしないで使い続ける訳にはいきません。また、耐震診断を行った結果、コンクリートの強度不足、当初設計の不具合、増改築などが原因で、極めて低い耐震強度であることが判明し正式の補強は不可能であると判断された場合なども、退去できない場合には、直ちに対策を行う必要を生じます。

SRFは、応急対策に向く特徴を数多く備えています。まず、被覆する部位、範囲、量を任意に選択することができ、被覆しない部分に悪影響がほとんどありませんので、出来るところから、やることができます。被覆材を厚く巻き過ぎても悪影響がなく、後から追加することも容易です。また、残存軸耐力の計算式には、コンクリートの強度、鉄筋の量などの情報は用いられておらず、柱の断面の寸法だけから計算できますので、迅速な対応が可能です。被覆材を貼り付ける工事は、ガス、電気、動力等を必要とせず、手作業で、熟練工でなくともできます。高延性材は、任意の長さに切断して用いることができますし、シート状被覆材は、障害物をかわすところを切断し、後でその部分に増し貼りで補うことができますので、被覆する場所や相手の状況に対応できます。通常は、高延性材を接着剤で接着して取り付けることを基本にしていますが、応急的な場合には、これに加えて、あるいは、これに代えて、くぎ、ボルト、クリップなどの方法を用いることもできます。さらに、高延性材、一液性無溶剤接着剤とも、屋内環境であれば劣化しませんので、長期間貯蔵し、応急対策に備えることができます。
 

神戸三木市の大型震動台 Eディフェンスで実物大のマンションの倒壊実験を行った直後です。一階の柱を全て耐震被覆し、安全に搬出することができました。被災した現場の対策にも有効であることが実証されました。