微動診断は早く・安く・正確です。(※)

1.1日あれば、測定できます。結果は、1週間~1ヶ月程度で報告します。

1日あれば、測定できます

地盤は、潮汐、交通振動などにより、常に微かに揺れており、常時微動と呼ばれています。建物は、地盤の常時微動を受けて固有の揺れ方で揺れており、地震はこれを増幅すると考えられます。微動診断(MTD)は、建物の各フロアに加速度計を置き、常時微動を測定し、3Dの力学モデルを用いて、構造性能評価に必要な各種の指標を計算します。また、建物に関する図面、既往の診断結果等の資料がある場合には、これらと分析結果を総合評価し、高弾性材による収震補強計画案を提示します。測定は1日、分析と報告書の作成は1週間~1ヶ月程度です。

2.図面がなくても診断できます。

図面がなくても診断できます

従来の耐震診断は図面の情報をコンピュータに入力して専用のアプリケーションで複雑計算を行い耐震診断に必要な数値を計算していました。診断者やアプリケーションによって算出される数値が異なり、判定会等の第3者機関による評定制度も作られています。微動診断(MTD)は実際の建物で直接測定したデータを、特定のアルゴリズムで計算して指標化するため、図面がなくても診断できますし、測定結果が診断者によって異なることはありません。

3.構造耐震指標 Is値の推定値(Ism 値)をはじめ、構造物の耐震性に関する各種指標の推定値も計算できます。

構造耐震指標Is値

微動診断(MTD)では、計測した常時微動(加速度)の時刻歴データを用いて、基線補正やフィルターをかけた後、線形加速度法により速度・変位を算出し、時刻歴データの二乗平均平方根(RMS)を計算します。当社で開発した独自のアルゴリズムで、これらと、構造物の形状寸法、重量等を組み合わせて計算することで、収震補強計画に用いる固有震動に関する指標だけでなく、耐震設計・診断で用いられている累積強度と形状指標の積、ベースシア係数、層せん断力分布係数、構造耐震指標(Is値)等の推定値の推定値も算出します。微動診断の特徴、方法、及び計算モデルとアルゴリズムは書籍収震に公開されています(書籍のご案内)。

4.従来より、はるかに安く診断できます。

従来より、はるかに安く診断できます

従来の耐震診断は、コンピュータに専門化が図面等から膨大なデータを入力する必要があったので、一か月以上の時間と多額の費用がかかりました。微動診断(MTD)は、当社が独自に開発したアルゴリズムを実装したプログラムを用いて、直接各種の指標を算出し評価するため、診断に要する時間と費用を大幅に軽減します。また、建物は経年や被災等によって部分的にも全体的にも劣化します。地盤の状態などによっても建物の揺れ方は違いますので、地点毎の計測を行い、指標の分布をみることによって、従来の耐震診断では得られない、実物の建物の揺れ方からの情報を得ることができます。

5.診断実績がさらに増えています。

診断実績がさらに増えています

微動診断は、2002年に開発を開始し2006年から実構造物に適用され多くの診断実績があります。当初は、計測器にケーブルを接続した状態で計測を行っていましたが、2017年からGPS付のポータブル加速度計を用いた方式に変更したため、機動性が格段に向上し、実績が増えています。詳しくは、実績表をご覧ください。

6.微動診断事例

(※)微動診断法は、現時点では建築防災協会等の公的機関の技術評価を受けておりませんので、助成金の申請などに用いたり、第三者機関の判定を取得することはできません。