雑壁補強

新耐震マンションも被害を受けています!

新耐震マンションだからと言って、地震に対して絶対に安心というわけではありません。倒壊の可能性は非常に低いですが、過去の大地震では共用部の壁が破壊したり、ドアが開かなくなったりと、大規模な改修が必要となることがありました。そこで、新耐震マンションでもSRF工法で耐震補強を行うという事例が増えています。

あるマンションオーナーが展示会で当社のブースを訪問され、熊本地震で被災した所有マンションの補修についてご相談をいただきました。「特に共用廊下やベランダの雑壁が大きく破損し、住める状態ではない」とのことでした。ただ補修しただけでは、再度の地震の際に同様な被害が発生する恐れがあることから、雑壁のせん断破壊を防ぐことを目的に災害復旧工事に併せてSRFシートによる補強を提案しました。

共用廊下のみの補強であれば、専有部に入ることもなく補強も容易です。被災後の避難経路確保にもSRF補強は効果的です。

被災マンションの修復にSRFで+α

雑壁補修後にSRFを貼るだけで、次に起きる地震の被害を抑制できます。躯体の補修だけでは、次の地震で同じような被害が出るかもしれません。

事前の地震対策でライフサイクルコストを抑える

事前に雑壁補強を行えば、結果的に費用が安く済み、地震後も使用継続が可能に

補強箇所・工期・費用等

■物件概要

  • 所在地:熊本県熊本市
  • 用途:集合住宅
  • 階数:地上11階
  • 延床:1,125.88㎡(1号棟)、2509.96㎡(2号棟)
  • 構造:鉄骨鉄筋コンクリート造
  • 竣工:1989年(新耐震基準)

■工事概要

  • 実施内容:SRF雑壁補強 99箇所(1号棟)、352箇所(2号棟)
  • 補強目的:崩落防止
  • 工期:2016年10月~2017年3月(6ヶ月間)のうちSRF施工は約2.5ヶ月
  • 費用:約1500万円