想定を超える地震に対する用心補強としてピロティを耐震補強する

当マンションのオーナーは、2019年当時、計画中だった新築マンションにピロティ構造を採用していましたが、阪神大震災で新耐震基準の建物でも ピロティは、中破以上の被害が35%以上もあったという記事を見て不安に思っていました。新築であっても、ピロティをSRF工法で補強したのは、意匠性を損なわず、工事費用も安く、東北や熊本の大地震でも無被害であった実績が決め手となりました。
SRF工法で主要な柱を補強した建物は、万が一柱の内部が粉々になるような厳しい揺れを受けても、フロアを支え続けるフィルセーフ機能を備えているだけでなく、揺れも少なく大地震後にも継続使用できることが、実験と震災で立証されています。

新築時の柱補強

新築工事のため、補強工事に支障となるものがなく柱8本を1日半で施工完了。耐震補強したかどうか全くわからないきれいな仕上となりました。

補強箇所・工期・費用等

■物件概要

  • 所在地:大阪府豊中市
  • 用途:賃貸共同住宅(55戸)
  • 階数:地上6階
  • 延床:2,854.52㎡
  • 構造:鉄筋コンクリート造
  • 竣工:2020年(新築)

■工事概要

  • 実施内容:1F 柱8本
  • 補強目的:損傷軽減
  • 工期:2020年5月(1週間)
  • 費用:総建築費の約0.6%