木造SRF工法とは?

木造SRF工法はしなやかな高弾性材料による収震補強工法です。

前世紀末からの相次ぐ震災で、木造住宅が倒壊し、多くの方が犠牲になっています。倒壊した木造には、白アリによる被害、風雨、湿気による朽木が目立ちますが、新しい木造でも、ほぞが抜けてバラバラになったもの、金物が外れたもの、木材が折れたものも多くあります。専門家は、震災の度に、古い木造が倒壊したとの見解を繰り返し、旧耐震基準の木造の耐震化が進められています。具体的には、金物で柱梁などの接合部を固め、筋交いや壁を入れて耐震強度を上げる補強が行われていますが、東日本大震災、熊本地震、能登半島地震などでは、古いものだけでなく、金物で固めた新しい木造、耐震補強した木造にも、被害が生じています。

木造SRF工法は、蟻害や朽木を取り換えた上で、しなやかな高弾性材料で、木造住宅の基礎、接合部、釘打ち部を補強し、大きく変形しても、バラバラにならず復元するようにする補強法です。金物で固めるのではなく、木造住宅が本来持っている収震性を高める方法です。東日本大震災、能登半島地震でも、SRF工法で補強した木造は被害がなく使い続けられています。次のような種類があります。

■基礎補強

旧基準の鉄筋のない基礎に対して、SRFベルトを貼り、弾性限界を高め、大きな変形でも、一体性を保つ補強です。耐震補強工法としての技術評価を取得しており、鉄筋の入った基礎と同等の性能(基礎Ⅰ)が認められています。

■際貼り増し打ち補強

構造用合板の釘打ち部にSRFベルトを貼り、釘を増し打ちする補強法です。釘の貫通、ヘリ割きを防止することで、釘が曲がって抜けるまでの耐荷力が確認されています。耐震補強工法としての技術評価を取得しており、増し打ち前の約2倍の耐力が認められています。

■接合部補強

金物によって補強された接合部は、大地震発生時に金物取付用ボルト等で木材が破壊されたり、金物が曲がってしまうことがあります。接合部にSRFベルトを貼ることで、木材を傷めず、大きな変形を生じても元に戻る接合部になります。また、筋交いや柱等にベルトを流して貼って土台等に回して定着することで、大きな変形に対しても一体性を失わず復元する収震構造が実現します。耐震補強工法としての技術評価を取得している仕様もあり、基準耐力等の数値が評価されてます。金物と併用して木材を守る補強としても使えます。

  • 金物による柱土台接合部補強

    金物による柱土台接合部補強

  • 木造SRF工法による柱土台接合部補強

    木造SRF工法による柱土台接合部補強

木造SRF工法

SRF工法による木造の収震補強は、木やコンクリートに穴をあけません。耐震補強としての技術評価も取得しています。

木造戸建て住宅は、阪神大震災のような衝撃的に上下左右に大きく揺れる大地震を受けると土台と基礎の間や、柱と梁の間、また、合板と梁や柱の間の接合部が外れてバラバラになって倒壊します。また、東南海地震のようなマグニチュードの大きい地震を受けると長い時間、何度も揺れるので揺れ幅が次第に大きくなり柱が倒れて屋根を支えられなくなり潰れます。SRF工法による木造の収震補強は、ベルトを適宜の長さに切って、接合部に貼り付けることで、木材や基礎に穴を開けずに簡単に補強することができますので、接合部がバラバラになることを防ぎます。施工が簡単ですので、全ての接合部に貼り付けることも可能です。また、ベルトを柱や梁に巻きつけて止めることで、大きな力や変形を多数受けても外れず、元に戻る力を発揮させることができます。耐震補強としての技術評価も取得しています。

  • 東本願寺大虹柱

    東本願寺大虹柱

  • 施工の様子(基礎)

    施工の様子(基礎)

  • 施工の様子(接合部)

    施工の様子(接合部)

  • 施工の様子(際張り)

    施工の様子(際張り)

木造SRF工法による収震補強工事は人と建物に優しい

「SRF工法」は、ポリエステル繊維製のベルトやシート(高弾性補強材)を、ウレタン系一液無溶剤(高弾性接着剤)で、基礎、壁、接合部等に貼り付ける補強法なので、粉塵、振動、臭気、騒音はほとんど発生することはありません。また、接着剤には臭いがなく、シックハウス症候群の原因物質の一つであるホルムアルデヒドを含みません(F☆☆☆☆)。しなやかな高弾性補強材は、補強箇所が地震で繰り返し変形しても、木材を傷つけません。人と建物に優しい補強工法です。耐震補強としての技術評価も取得しています。

高弾性補強材・高弾性接着剤について詳しくはこちら

  • ポリエステル繊維製のベルト(高弾性補強材)

    ポリエステル繊維製のベルト(高弾性補強材)

  • ウレタン系一液無溶剤(高弾性接着剤)

    ウレタン系一液無溶剤(高弾性接着剤)

木造SRF工法による補強は、公的機関の技術評価を取得しています

SRF工法による木造建物の基礎、壁、接合部の耐震補強については、日本建築防災協会の技術評価を取得しています。また、愛知建築地震災害軽減システム研究協議会(減災協議会)等、他の機関による技術評価も取得しております。

公的機関の技術評価

木造SRF施工実績

SRFは全国で広く採用いただいています。

費用、お問い合わせ先について

木造SRF工法の工事例についてご案内します。

①新築収震補強事例(詳細はこちら

補強内容 新築収震補強
新築の木造在来軸組構法平屋建物に用心補強として、構造用合板際貼りと梁及び主要な柱の接合部をSRF工法にて補強した事例です。
構造 在来軸組平屋建
床面積 130.01㎡
用途 集会所

②木造SRF工法による耐震補強事例(詳細はこちら

補強内容 木造SRF工法による耐震補強
以下の耐震補強を実施した事例です。
  • 既存壁配置のバランスを考えて、構造用合板によるSRF際貼り壁補強を実施
  • SRF際貼り壁補強部の柱頭柱脚接合部をSRF工法で補強
  • 無筋の基礎を補強
構造 在来軸組2階建
床面積 127.69㎡
用途 住宅

助成金について

昭和56年以前建築の木造住宅等については、耐震診断・耐震補強設計・耐震補強工事等の補助金が各地方公共団体において取り組まれております。SRF工法は、耐震補強としての技術評価も取得していますので、助成金の対象になります。お住まいの地方公共団体にお問い合せ下さい。

木造SRF工法についてのご質問、ご不明点等がございましたら、お問い合わせフォームにてお問合せください。

◇ お問い合わせフォーム → こちら

木造SRF工法についてさらに詳しく